一般社団法人希望の環を宮城県石巻市に設立しました。石巻市の後援を受け、支援の“環”の拡大を目指します。

2012-01-11

一般社団法人希望の環

本日、民間企業の取り組みの枠を超え、より多くの東北の生産者の復興に貢献できるプロジェクトを推進する為に、「一般社団法人希望の環」(理事長:高砂 光延/宮城県石巻市)を設立いたしましたのでご報告いたします。



これまで、全国の中小食品生産者を支援する株式会社生産者直売のれん会(東京都台東区)は、東日本大震災で大きな被害を被った宮城県石巻市の会員企業を中心に復興支援を行って参りました。

最初に取り組んだのは木の屋石巻水産様(宮城県石巻市)の津波で破壊された倉庫の中で瓦礫の中から発掘・洗浄された缶詰に、『希望の缶詰』と名付け、同様に津波で大きな被害を受けた生産者の「復興に向けた第1歩」目の商品に『希望の○○』と名付け、協同して全国で販売を行って参りました。

日本中の多くの人々、企業、団体の支援を得て、1日も早い復興を目指したい、という願いを込めて、プロジェクト名を『希望の環』とし、支援の環が拡がる事を目指して活動して参りました。
株式会社JR東日本リテールネット様の協力を得て、JR池袋駅、JR横浜駅、JR上野駅、等での大規模な『希望の環』催事販売を行い、同様の催事販売はJR九州リテール株式会社様の協力も得て、JR博多駅、JR熊本駅、JR別府駅などへも拡がりました。
更に、全国の百貨店、自治体、商工会、商店街、道の駅、温浴施設などの「復興応援イベント」に『希望の環』催事販売は誘致いただき、2011年の催事販売の開催数は100を超えました。
そして秋には、日本全国の高校生が「文化祭」で『希望の環』催事販売を実施下さり、開催校数は27府県70校に及びました。

●JR池袋駅(7月)
●JR博多駅(8月)
●JR池袋駅(10月)
●松坂屋上野店(6月)
●新浦安祭り(9月)
●岡山学芸館高校文化祭(9月)

東日本大震災から約10ヶ月。瓦礫の撤去などの復旧活動は進んでおりますが、石巻市を中心とした地域経済を支える水産加工業界の復興はまだまだ途上です。徐々に工場の復旧や、新設工場の土地確保なども進み始めてはいるものの、震災前のように商品の製造、販売が出来ない状態が長かった生産者が失った販路は多く、生産再開が即復興に繋がるかはまだまだ予断を許さない状況にあります。

『希望の環』プロジェクトは、メディアなどでご紹介いただいた事で、本当に多くの支援者に恵まれ、当初の予想以上の拡がりを実現しました。
しかし、「復興応援」の機運は時間の経過と共に薄れる、と言われている中、東北地方の被災地、特に水産加工業が地域経済の基盤となっていた沿岸部の水産加工業界の長くかかるであろう復興の実現に少しでも貢献できるよう、民間企業数社の取り組みの枠を超え、より多くの東北の生産者の復興に貢献できるプロジェクトとする事を目指し、本日、宮城県石巻市に一般社団法人希望の環を設立致しました。
被災地に本拠地を置く事で、より多くの被災地の生産者の参画を受け、更には地域住民の方々の参画も促し、復興を目指す被災地の生産者の「インフラ」として発展していく事を目指します。

●一般社団法人希望の環『2012年の活動プラン』について●
①『希望の環パネル展』(&ポスター展)の全国展開
被災地で繰り広げられる困難な復興活動が忘れられないように、被災地の方々が日本中の人々に発信したい「想い」を全国へ伝える為、3ヶ月毎に、駅ナカをはじめ、全国1000ヶ所以上での『パネル展』(及び、企業内や各種コミュニティ内にミニサイズ版の『ポスター展』)を予定しております。
12月1日、2日に神戸にてテスト開催を致しましたが、本当に多くの方にご覧いただく事が出来ました。(また、東北地方の地域金融機関様4行(七十七銀行、福島銀行、岩手銀行、北日本銀行)に応援として行名を入れていただきました。写真は当日の様子です。)

②『希望の詰め合わせセット』 & 『希望の環出荷センター』
2011年は各生産者の「認知度」を高める為に、対面接客販売の「催事販売」を中心に実施して参りましたが、2012年は単発の催事販売に留まらず、継続的に購入下さるお客様を拡げるべく「『希望の○○』商品群の詰め合わせセット」の「通信販売」をスタート致します。
同時に石巻の、特に力仕事には向かない女性達にも「復興」に参画いただく場として、そして励まし合いながら共に仕事をする「コミュニティ」になれれば、という願いも込めて、『希望の物流センター』を石巻市の中に何ヶ所か展開致します。
テストトライアルとして12月3日に女性だけの30分フィットネス『カーブス石巻大街道店』を会場に、14名の方々にご参加いただき、スピーディーに200件以上の出荷を実現でき手応えを感じました。

2012年2月中旬には、正式に『希望の環出荷センター』の開業セレモニーを行い(石巻市役所1階を予定)、一斉に複数個所の『希望の環出荷センター』を開設し、より多くの石巻の人々の参画できる「復興活動」へと発展を目指して参ります。

【石巻市 亀山 紘 市長からのメッセージ】
全国の皆様には、様々なご支援をいただきますこと、深く御礼申し上げます。
被災地の商品をご購入いただき、復興に励む企業に「仕事」をいただけることは、被災企業にとって大きな「希望」となり、最も大きな励みとなります。今後とも、皆様からのご支援賜り、希望の環が拡がりますよう、石巻市を代表いたしまして、皆様にお願い申し上げます。
(『希望の通販』セットを手に。石巻市役所市長室にて)

③ 2012年3月11日(日)を中心に、多くの企業とコラボレーション企画を推進します
1) JR東日本様リテールネット様のご協力を得て、3月7日~3月11日にJR池袋駅にて過去最大規模の『希望の環』催事販売を実施します。同時に『希望の環パネル展』を実施予定です。
2)多数のゴルフ場関係者様のご協力を得て、3月上旬にチャリティイベントを開催いただく予定です。
プレーフィーに含まれる参加費から、「希望の環」商品を購入していただく企画です。大手ゴルフ場関連企業を含む、多数のコースで実施予定で、数万人規模のゴルファーの皆様が参加いただくことを目指しております。同時に『希望の環パネル展』の開催を予定しております。
2) 国内最大店舗数を誇る女性だけの30分フィットネスチェーン『カーブス』様のご協力を得て、全国43万人の会員様に『希望の詰め合わせセット』を紹介、販売支援をいただきます。

その他、様々な「復興支援」企画を準備中です。
多くの方々のご支援を受け、『希望の環』を拡げるべく活動して参ります。



~この件に関するお問い合わせ先~
一般社団法人希望の環東京事務所(株式会社生産者直売のれん会内)担当 山戸
TEL:03-5827-7530、FAX:03-5827-7259、E-mail:sachiko-yamato@noren-kai.com

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